Unsplash API 入門① 利用開始編

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 こんにちは。フロントエンドエンジニアのオオクボです。

前回の記事では、API の URL を叩くだけでお手軽に Unsplash 上の写真を取得できる「Unsplash Source」を用いたスライドショーの実装方法について紹介させて頂きました。
しかしこの Unsplash Source はシンプルな条件指定による写真取得までに機能が限られており、かつトラフィックの少ないユースケースを想定した簡易的なサービスである為、本格的なアプリケーションでの利用は推奨されません。

 そこで有用なのが「Unsplash API」です。
こちらを使うことにより写真の取得のみならず、ダウンロード数やいいね数と言った統計情報のほか、フォトグラファーの公開プロフィールやポートフォリオのリンクといった詳細なパラメータを取得する事が可能になります。
BiNDup 13.0.4 から利用できる Unsplash との連携もこの Unsplash API によって実現されております。

 本連載では、Unsplash API の利用開始からデモアプリの実装例・リクエスト数の上限を引き上げる審査の申請方法までをまとめていきたいと思います。 今回は、Unsplash 開発者アカウントの作成及びアクセスキー / シークレットキーの発行について解説します。 [:contents]

Unsplash 開発者アカウントの作成

Unsplash API にアクセスし、「Register as a developer」ボタンをクリックします。

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登録者情報を入力し、「Join」ボタンをクリックします。
いずれの情報も登録後各自のプロフィールページより変更可能です。
※パスワードの変更に当たっては現在設定されているパスワードを要されますので、正確に認識しておいてください。

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実行後、設定したメールアドレス宛に認証確認メールが送信されますので、本文中「Click here to confirm your account」リンクをクリックし、登録は完了です。

アクセスキー / シークレットキーの発行

Unsplash 開発者アカウント作成後、開発者ダッシュボードが表示されます。
画面中の「New Application」をクリックします。

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API 利用におけるガイドラインへの同意を要求されます。
全てのチェックボックスにチェックを入れ、「Accept terms」ボタンをクリックします。

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次に Unsplash API を用いて作成するアプリケーションの名前と説明を入力し、「Create application」ボタンをクリックします。
いずれの情報もアプリケーション管理画面にて後から変更可能です。

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実行後、アプリケーション管理画面が表示されます。
なお初期段階のアプリケーションは、設定した名前の右側に表示されている通り「Demo」ステータスとなります。

Demo ステータスではリクエストが 1 時間あたり 50 回に制限されてしまいますが、対象のアプリケーションが Unsplash の提示する利用規約を満たしている旨の承認を受ける事によりステータスを「Production」に、リクエスト上限は 1 時間あたり 5,000 回に引き上げる事ができます。

Demo から Production に移行する為の申請方法については次回以降の記事で扱う予定です。

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下にスクロールすると API 利用状況のグラフに次いで、アクセスキー及びシークレットキーが確認できます。
これらの認証情報をアプリケーションに埋め込みリクエストを送信する事で、Unsplash から各種データを受け取れるようになります。

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まとめ

 今回の記事では Unsplash 開発者アカウントの作成及びアクセスキー / シークレットキーの発行について解説しました。 次回は実際に Unsplash API を用いた React アプリの実装について紹介したいと思います。

実装においては Node.js 及びパッケージマネージャ(npm または yarn)の実行環境が必要となりますので、ご準備頂ければ幸いです。

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