こんにちわ、DSスタッフです。
日頃からデジタルステージの様々なクリエイティブを生み出しているデザインチームですが、そのインスピレーションは一体どこから来ているのかを探るべく、メンバーそれぞれの好きなクリエイターBEST3をインタビュー!
イラストレーター、音楽プロデューサー、映像作家などなど、それぞれ個性あふれるクリエイター達を紹介してくれました。
コウ ヤスカズの選ぶBEST3クリエイター
デザイナーでもミュージシャンでもあり、最もアーティスティックなプロジェクトリーダー。
この前Instagramでものすごく難しそうな本を紹介してくれました。
1.水木しげる(漫画家)
幼い頃より水木しげるで育ちまして、未だに大好きな漫画家。幼い頃は画集をよく観て、それを真似して絵を描いていました。スクリーントーンなどを用いず点描で表現する背景が圧巻で、近年も画集を買って見ています。
京極夏彦氏が「水木しげるの絵はキャラとしての妖怪だけに着目するのではなく、その妖怪が出そうなシチュエーションを楽しむと良い」と述べており、そこからまた背景に対する味わいが変わりました。
絵画展などがあれば足を運んでいます。晩年の筆で描かれた作風が好きなので入手できないか虎視淡々と狙っていますがなかなか見つかりません。
2.松浦雅也(ミュージシャン、ゲームデザイナー)
PSY・Sとしての活動以外にも映像音楽や『パラッパラッパー』などのゲーム制作も手掛けられています。
幼い頃に観たホラー映画『スウィートホーム』の音楽で知って、映画自体も好きだったのだけど、音楽が凄く秀逸で未だにサウンドトラックアルバムを聴いています。そこからPSY・Sでの活動を認識、そちらでもクオリティの高い楽曲でよく聴いていました。
その後、音楽ゲームの先駆となる『パラッパラッパー』や『ウンジャマラミー』などを世に送り出し、ミュージシャンだけでなくゲームデザイナーとしても才能を知らしめました。ビジュアルデザインを担当したロドニー・グリーンブラットの可愛らしい世界観と合わさって未だに大好きな作品です。
3.菅野よう子(音楽プロデューサー)
主にアニメなどの映像作品の音楽を手掛け、表現の幅の広さや緻密さは天才的。
氏の音楽はサウンドトラック単体でも楽しめ、映像が加わる事で更に世界観を作り出します。
中でも映画『阿修羅城の瞳』の『Perdeski Cloyn』は映像と組み合わさる事で唯一無二な雰囲気が出て、映画序盤で惹き込まれました。それ以降、菅野よう子が音楽担当している作品には興味を持つ様になりました。
初代ファミコンを未だ現役でこよなく遊び倒すレトロゲームマニアなコウさんのお気に入りクリエイターでした。
同世代の方には懐かしのサブカルコンテンツだったのではないでしょうか?
ニタバルの選ぶBEST3クリエイター
デジタルステージ屈指の映画好きなデザイナー。
最近はBiNDupの予約システム"SmoothBooking"のUIを鋭意制作中。
1.スージー・リー(絵本作家・イラストレーター)
たまたま書店で手に取った『なみ』で知った作家です。韓国の絵本作家で、何冊か日本語版も出ています。
日本語版といっても文字のない(あるいはごく少ない)絵本が多く、絵でストーリーを楽しめます。本の構造を利用した表情豊かな絵が見ていて楽しいです。
2.水尻自子(映像作家)
いつかの文化庁メディア芸術祭で思わず見入ってしまった映像作品がこの方の『布団』でした。シュールな世界観と、柔らかな弾力のあるアニメーションが見ていてくせになります。
映像ですが、画面の向こうに思わず触れたくなるようなテクスチャを感じます。
3.月岡芳年(浮世絵師)
幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師。無残絵(血みどろ絵)とも呼ばれる作品群が人気なようですが、私は『月百姿』『新形三十六怪撰』など晩年の作品群に惹かれました。
浮世絵は風景画ばかりを好んで見ていましたが、芳年の作品は人物の描写に目を奪われます。アクロバティックな描写も見事で現代の漫画にも通ずるものがあります。
Yoshitoshi — Google Arts & Culture
(左2図)『新形三十六怪撰』より/(右2図)『月百姿』より
可愛い絵本や映像にほんわかしていたら、まさかのド迫力な浮世絵。
アンテナの張り方がさすがです。感性の幅がとても広いニタバルさんならではのチョイスでした!
オカベの選ぶBEST3クリエイター
1.レオナルド・ダ・ヴィンチ(芸術家)
言わずと知れた芸術家。個人的には芸術家としての成果よりも、建築、工学、解剖学、天文学など様々な分野に触れ、かついずれも高水準な知識を習得していることはすごく憧れます。スケッチ1つでワクワクできる。
昨今は専門性を高めて生きていくことが王道である感じがありますが、他ジャンルに触れているからこそ閃くものがあることを体現しているように感じます。
自分もジャンルに縛られない知的好奇心を持ち続けたいなと思います。
2.桜井政博(ゲームデザイナー/ゲームディレクター)
星のカービィの生みの親。ゲームの難易度が高かったFC時代から初心者でも楽しめるよう意識されており、かのカービィもその思想のもと生まれ、そのおかげ自分も幼い頃から楽しめました。
その後の作品(体力ゲージやコマンドをなくした某格ゲーや、ワンアクションで操作できる某レースゲームなど)でも変わらないユーザーフレンドリーでかつそこに付随した独特なアイディアは、ぜひ参考にしたいところ。
また相当多忙なはずにも関わらず常に他作品に触れ研究する姿勢も見習いたいものです。
3.安彦文平(画家)、他
写実画家の1人。所謂職人的な人が好きなのですが、写実も技術を突き詰めた職人の1人ではないかと。この方の作品はリアリズムの技術力は当然申し分なく、加えてノスタルジックな雰囲気も上乗せされ、単に写真を撮るだけでは出せない作品が魅力的です。
そして写実が好きな方は千葉にある写実絵画専門のホキ美術館がおすすめです。この方に限らずこちらに展示されている方は全般的に素晴らしいです。
テクノロジーの進化で本物そっくりのCGを作ることもずいぶん容易になりましたが、アナログな手描きでリアルさを表現する技術も進化していますね。
ちなみに過去のBiNDのキービジュアルもオカベさんによるアナログ製だったりします。
オモトの選ぶBEST3クリエイター
タリーズのロイヤルミルクティーを自宅で再現する女子力の高いデザイナー。
実は、寝る間も惜しむゲーム系のYouTuberで動画編集もお手のもの。
1.神風動画(アニメーション制作会社)
学生の頃トークセッションで水崎社長にお会いして、その時におっしゃっていた『妥協は死』が私の中で衝撃的過ぎて…そのまま私のクリエイター人生の格言になってます。私もそうありたい。理想を現実にするためにどんな苦労もいとわないと。笑
当時の神風動画は、FREEDOMというアニメのOPを制作されていて(※AKIRAの大友克洋がキャラデザインをしたカップヌードルのCMを映像作品化したもの)それが最高にカッコ良くて。今でこそ日本アニメ風CGは当たり前の技術になりましたが、おそらく世界的にもすごくセンセーショナルで、パラダイムシフト的出来事でした。私にCGの才能があったら、なんとしても神風動画に入社しようとしていたと思います 笑
そんなこんなで、毎年テンプレのディレクションを担当するのですが、自分が直接デザインを担当するテンプレートに関しては、その年の自分のデザイン技術の限界に挑んでいくスタイルになりました。
2.ねこぽた(イラストレーター)
たまたま見かけた女子的かわいいとガジェット愛が凝縮してる作品を投稿し続けている方です。デコメが懐かしくて思わず見入ってしまいました。
— ねこぽた。 (@lllillli08) 2020年11月13日
3.helen • 慧琳(イラストレーター)
こちらも先日たまたま見つけた方です。パステルカラーが可愛い。エモい。こういう絵が描ける人に憧れます。
blue pic.twitter.com/SVFA9TVSuO
— helen • 慧琳 (@jianghu_e) 2020年12月2日
オモトさんがデザインするサイトテンプレートは内外からも好評なので、作品に対するクオリティへのこだわりも納得です!
今年も秋にお披露目となる新作テンプレートへの期待が高まりますね。
いかがでしたか?DSデザイナーが心くすぐられる様々なジャンルのクリエイターの名を挙げていただきました。
誰もが知っている有名作品もちょっと違ったデザイナー的な見方や考え方があって目から鱗です。
みなさんもクリティブなものから刺激を受けて、インプットしてみてくださいね。
次回は、デザインチームが選ぶ好きな映画BEST3を聞いてみたので、またひと味違う作品が紹介できそうです。どうぞお楽しみに!